学校の理科や地理の授業で習う「4つの気団」。夏休み中の甥っ子が一生懸命「小笠原気団:温暖・湿潤」と覚えているのを聞いているうちに、今更ながら「気圧配置は西から東へ流れるのに、なぜ日本まわりだけ切り取って名前をつけるの?よく見る日本周りを気団が取り囲んでいる図だとあたかも気団は動かずじっとしているように見えてしまう。」と気になってしまったので少し調べてみました。
そもそも気団とはある性質を持つ空気の塊。大気がとどまったことで発生場所に応じた性質を持つようになります。それが温暖か寒冷か、湿潤か乾燥か、です。
世界の気象学では、気団は地名ではなく、発生場所が「陸か海か」と「緯度はどのあたりか」の組み合わせで表されています。
(Air Mass Codes)
1文字目(小文字):発生した場所(地表面の性質=湿度)
c = continental(大陸の / 陸上=乾燥)
m = maritime(海洋の / 海上=湿潤)
2文字目(大文字):発生した緯度(太陽光の強さ=気温)
A = Arctic(北極の / 超高緯度=極寒)
AA = Antarctic (南極の / 超高緯度=極寒)
P = Polar(極の・高緯度=冷涼・寒冷)
T = Tropical(熱帯の・中低緯度=温暖・高温)
E = Equatorial(赤道の・低緯度=高温多湿)
日本周りの四つの気団は、
cP(continental Polar):シベリア気団(陸・高緯度=冷たく乾燥)
mT(maritime Tropical):小笠原気団(海・低緯度=暖かく湿潤)
mP(maritime Polar):オホーツク海気団(海・高緯度=冷たく湿潤)
cT(continental Tropical):揚子江気団(陸・低緯度=暖かく乾燥)
※最近、揚子江気団は移動性高気圧の性質が強く典型的な大陸性の気団ではないため、個別の気団として習わなくなっているようです。
となります。
世界各国でも学校での教え方はさまざまなようです。
例えばアメリカの小学生は、空気の塊の性質に注目し、カナダからの冷たく乾いた風と、メキシコ湾からの暖かく湿った空気、メキシコ砂漠からの暖かく乾いた空気がぶつかりあいで天気を学びます。
一方、周りを海で囲まれたイギリスの小学生は方角ごとの風と天気の性質に観点をおいて学習し、北西からの冷たく湿った風や南西からの温かく湿った風、ロシアからの冷たく乾いた風などが天気に影響を与えていると教わります。
フランスの小学生は地球全体の気候帯について学習し、フランス周りの気候(海洋性、大陸性、地中海性)とそれぞれからの空気がぶつかった際に発生する局地風についてセットで習うようです。
どの国も小学生の時点では身の回りの現象で経験と学習を結びつけ、中学、高校と進むに連れ気象学といった枠組みで学びを深める、という仕組みになっています。
私もその流れで習っているはずなのですが、
小笠原気団 = mT
と結びついた瞬間の記憶がありません。
授業中ぼーっとしていたようです。
地学大好きだったのにな。。
今回甥にもらった大人の自由研究になりました!!

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