世界史は化学でできている(左巻健男)

歴史の流れで掴む、化学の入門書

気象学からは少し離れますが、化学のエッセンスを「歴史のストーリー」として楽しく学べる一冊です。火の発見から原子・分子の解明まで、科学者たちが紡いできた歴史がスムーズに頭に入ってきます。

全18章の中で、金属、ガラス、石油、セラミックスといった身近な「素材」にフォーカスを当ててお話が展開します。テーマが明確なので、どこから読んでも飽きさせない構成になっています。

私が特に面白かったのは12章の「合成染料の発明」がベンゼンの構造解明につながり、それが13章の「製薬の発展」へと結びついていく、といった歴史のつながりを体感できたところです。身近な題材だからこそ、化学の進歩の重要性がストンと腹落ちします。

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